Chroma/クロマの豆知識

目の錯覚を利用したクロマ柄(ランチョンマット)

チルウィッチ・ランチョンマットのクロマ柄

chroma/クロマとは「彩度」という意味をもち、インドのマドラス地方を発祥とする黄色・オレンジ・緑のなどを使用したチェック柄からヒントを得たテキスタイルです。

chromaはプリント模様ではなく、織り方の工夫から再現されているのが面白い点です。Dusk色は大小様々な20色の四角形によりデザインされています。

チルウィッチ・ランチョンマットのクロマ柄

白枠内の色はどうなっているかを見ていきましょう。
枠内の9色の四角形を再現するのに使用した糸は6色です。中央列のオレンジのグラデーションがわかりやすいので解説していきます。

チルウィッチ・ランチョンマットのクロマ柄

タテ糸は全て同じオレンジ色ですが、ヨコ糸がそれぞれ異なります。 上段はワインレッド、中段は光沢のあるミントブルー、下段はマットなブルーです。

これは2つの異なる色調の糸を意図的に組み合わることにより、 目と脳の間で起こる知覚的混合(オプティカル・ミキシング)を利用したテクニックです。

糸の打ち込み本数も薄手のMini Basketweaveよりも約3割少ないです。糸の太さはほぼ同じなので糸同士の間隔を広くすることにより、オプティカル・ミキシングがより効果的に再現されています。

チルウィッチ・ランチョンマットのクロマ柄

ランチョンマット/2色展開(¥3,520/税込)