Sampler 3色
ダーニングからヒントを得た色鮮やかなサンプラー柄(ランチョンマット)
 
    2023年Spring/Summerで発表された「Sampler/サンプラー(訳:刺繍見本)」。
ダーニングという衣類の修復・補強をするヨーロッパのお繕いに影響を受け、2つの長方形を重ねることで、独特なデザインを生み出しています。
 
    ダーニングとは?糸でダーニングブロックと呼ばれる丸や四角を作って、傷んだ生地を埋める裁縫技術。あえてカラフルな色で作ることで、織りの複雑さを強調し、縫い手の技術の高さを表していました。
 
    その通りに、36×48cmのテキスタイルの中に10通りの織組織があり、しかも10色の色糸を用いています。
今まではMini Basketweave柄/Confetti色が6色使いで最多でしたが優に超えてきました。
 
    まず色糸から見ていきましょう。(リバーシブルで使えそう!というお客様の声も)
10色の内訳は黄、緑、橙、グレイピンク(2色)、ワインレッド、3色のブルーとアイボリーで明度を抑えた控えめな色合いです。
ベースカラーはくすんだアイボリーなので派手過ぎに上品な配色です。
 
        シアン・マゼンタ・イエローの色の三原則が使わています。
 
    織りは、10個のデザインを2パターンの配色で構成しています。同系色や補色と様々なパターンで組み合わせいます。
 
    織りと配色により立体的に見えますが、実際に二重織りになっているので生地に厚みがあります。(10番の織りと9番の配色が私のお気に入りです)
 
    長方形が重なり合う部分以外にも、細かな仕掛けが施されています。
 
     
    